自由恋愛も社会的規制を受けていた!

恋愛だから、結婚という契約とは違い、好きにしていいという思いは、果たして正しいのでしょうか。
その恋愛が、社内恋愛なら、みなさんの恋愛に規則がないとしても、
会社には、規則があるのでそれに従わなければならないということになります。
会社で過ごす時間は、相当多いから会社で恋愛が誕生するケースもかなり多いと考えていいでしょう。

仕事とプライベートは徹底的に区分する

会社の中で、好きな人がいつも側にいるって、結構素晴らしいことかもしれません。
しかし、そこはやっぱり仕事をしなければならない場所です。
相手の顔をいつまでもラブラブに見つめ合っていれば時間が勝手に流れて行ってくれるものではありません。
会社で、側にラブラブなカップルがいれば、周囲の人たちは、どのように思っているでしょうか。
嫉妬する人たちもいるでしょうし、いい思いをしている人たちの方が少ないと考えていいでしょう。

会社には、会社のルールが存在しているので、会社内ルールを優先して、
あくまで、個々の社員として会社に向きあう必要があります。
当然と言えば当然のことではないでしょうか。でも実際にできないカップルが多いのも事実です。
側にいれば、ついついにやけてしまうでしょうし、
会社では近付かないというモチベーションを持っていた方がいいかもしれません。

カップルは、仲のいいこともあれば、喧嘩してしまうこともあるでしょう。
そのとき、カップルは、会社の中で周囲の人たちを巻きこんでしまうことはないでしょうか。
まさに、公私混同も甚だしいということです。
喧嘩していても会社の中では、
しっかりコミュニケーションを持つことができないようでは、あなたたちに社内恋愛をする資格はありません。

恋愛は法律で縛られている

恋愛は、会社の中だろうが、どこだろうが自由と思っている人たちが相当多いのでしょうか。
一方で、法律によって縛られているのが結婚であり、結婚と恋愛は違うという思いはなおさら強くなります。

相手のことが好きという気持ちで、法律の規制を受けることはまずないと考えることができます。
しかし、その好きな気持ちが、行動に出て、相手に迷惑をかけるようでは、法律によって規制を受けることになります。
恋愛は、自由という意味では、もしも何らかの事情によって規制されることがあってはならないため、
恋愛感情(恋愛の自由)も幸福追求権(憲法13条)や表現の自由(憲法21条1項)として憲法によって保障されています。

しかし、本当にだから自由ということではなくて、憲法で言っているのは、
「制限付き自由」と言ってもいいかもしれません。恋愛は、
自由というものの、刑法によって制限を受けることもあります。

恋愛が、刑法によって制限を受ける

みなさんが、ごくごく普通の恋愛スタイルを取っているから、
恋愛は、当たり前に普通という考えを持つことができますが、
恋愛の自由の範疇があり、
その壁あたりで、恋愛をしている人たちは、刑法によって規制を受けることになります。

行き過ぎたストーカー行為として刑法の定める犯罪もそれにあたり、ストーカーも、
ストーカーとして、自分はただ自由恋愛をしている結果と主張することができるかもしれません。
しかし、それを、異常行為の恋愛と判断して、社会では、法的に規制することになります。

まだまだ、実際に、恋愛は自由と思っているものの、法的に規制を受けているケースは多くあります。
相手の住居に正当な理由なく侵入した場合、
住居暴行または脅迫を用いて相手にわいせつな行為をした場合、
強制わいせつ罪(刑法176条)や、強姦罪(刑法177条)、侵入罪(刑法130)に触れる可能性があります。

相手に送られた手紙などを開封した場合、信書開封罪(刑法133条)にあたり、
このような様々な問題を抱え、みなさんも言われれば、ああそうかと思うでしょう。
そして、恋愛は、そもそも自由ではなかったということに気付かれるでしょう。

相手を傷つけたり殺した場合、傷害罪(刑法204条)・殺人罪(刑法199条)にあたり、
相手を監禁した場合は、監禁罪(刑法220条)、
公然と相手を侮辱した場合には、侮辱罪(刑法231条)に触れることになります。
まだまだ恋愛に関わり、恋愛の自由を束縛してしまうように感じる法律の規制は存在しています。

なんで恋愛は自由でないのか

なんで、恋愛は、それほどまでに自由でないのかと逆に思っている人たちもいるのではないでしょうか。
答えは簡単です。恋愛をして、あなただけでなく、相手の人たちも幸せになる必要があるからです。

一方的にあなただけ幸せを追求する方法は、社会的にNG行為としているのです。

いかがでしょうか。あなたはどのような恋愛をしているでしょうか。恋愛はたやすいことです。
誰でも気分よく人のことを好きになることができます。
しかし大事なのは、相手を尊重することではないでしょうか。
この社会では、そのような気持ちが欠けた恋愛は、恋愛ではないと言っているのです。

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