供養の祈りが込められた灯篭が美しい!京都でしっとりデート

  • 日本人の観光客や修学旅行生だけではなく、多くの外国人が訪れる歴史あるかつての都「京都」。 夏の期間中には、様々な行事が行われます。 その中でも、色とりどりの灯篭が流れていく灯篭流しは、故人やご先祖様の魂を弔うための行事ですが、幻想的な光景はその場を独特の雰囲気にしていくので、交際クラブ・デートクラブ会員様の、しっとりデートにもおすすめできますね。
  • 【京都市伏見区】伏見万灯流し

    伏見万灯流しは、京都伏見の濠川(伏見城外堀)で毎年行われる夏の風物詩です。
    その目的は、約150年前の鳥羽・伏見の戦いで犠牲となった人々の慰霊と、ご先祖様の供養や家内安全の祈願などがあります。

    宇治川派流に1000基超える灯篭が流されますので、薄暗い夜の川の水面に、赤や黄色、白や緑、青など色とりどりの灯篭がぼんやりと漂っているその姿は幻想的ですよ。
    川の流れが穏やかですから、万灯は比較的ゆっくりと流れていきます。
    そのため、視覚的には一つ一つの灯篭が別々に漂っているというわけではなくて、それぞれの灯篭が一緒になって流れていっているという感じですね。
    近くの酒造通りでは、この時期になるとライトアップされるようになりますから、伏見万灯流しが終わった後に、その周辺を散策してみるのもいいかもしれません。
    万灯流しを見ていると、カップルのムードはかなり高まってくると思いますから、その後でのライトアップも追加していけば、かなりロマンチックな雰囲気になっていくと思いますよ。

    京都府京都市伏見区 濠川

    【京都府綾部市】あやべ水無月まつり

    あやべ水無月まつりは綾部市最大のお祭りで、毎年4万人の観光客が訪れる人気のイベントですが、元々は先祖の供養を目的として、明治の終わり頃に川へ灯籠が流されたことから始まります。

    熊野新宮神社から綾部太鼓が奉納されると祭りの幕開けとなり、まだ明るいうちは市内の山車が練り歩き、賑やかなお祭りの雰囲気を醸し出しますが、メインは夕刻からです。
    少し薄暗くなってくると、由良川に1万個を超える灯籠が流される「万灯流し」が始まります。
    あまりにも大量の灯篭が流れてきますから、見た人はその光景に圧倒されるでしょう。
    万灯流しだけではなくて、由良川の川岸から約4000発の花火が打ち上げられますので、幻想的な灯篭の流れる姿とともに、カップルの雰囲気を盛り上げていきます。

    個人的な第一印象として、テレビ中継などで、上空から数多くの自動車が走る道路を見ているかのような気持ちになりました。
    ですがよく見ると、車からの人工的な光ではなくて、動きもゆったりしたものです。

    京都府綾部市並松町上溝口14 熊野新宮神社

    【京都市右京区】車折神社万灯祭

    車折神社は「金運・商売繁盛・良縁・厄除け・合格祈願」など、様々な願いを叶えてくれるパワースポット的なところで「京都嵐山の開運神社」と呼ばれています。
    そんな車折神社で、お盆の時期に行われる万灯祭は、全国各地の参拝者が願い事を書いて紙灯篭に灯されることで、その願いが叶うようにと祈る行事です。
    万灯祭では1000基にものぼる色とりどりの灯篭が、神社の境内に飾られますので、とても幻想的な体験が出来ると思います。
    パートナーと一緒に、車折神社の万灯祭デートに行けば、その現実離れした光景に魅了されて、二人の間に漂う雰囲気がさらに深まっていくことでしょう。

    なお、限られた人だけしか灯篭を奉納できるわけではなくて、どなたであっても春から灯篭の受付が行われています。
    ですから、パートナーと一緒に何か望んでいることがあったり、個人的な願い事があったのであれば、お盆の時期になるまでに奉納してみてはいかがでしょうか。
    車折神社は、全国有数のパワースポットですから、当事者として楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

    京都府京都市右京区嵯峨朝日町23 車折神社

    【京都市中京区】壬生寺 万灯供養会(孟蘭盆万灯供養会)

    8月の期間中、壬生寺にて「孟蘭盆・万灯供養会」が行われます。
    期間中には、夜になると本堂前に並べられている、1000個ぐらいの灯篭が毎回点灯されて、先祖の霊を慰めるのです。

    国の重要無形民俗文化財にも指定されている歴史ある行事ですね。
    仁平3年(1153)に「七月壬生ニ万燈会ヲ修ス。美福門坦下ニ六万本ノ供養云々」との記録が残っていることから、かなり昔からあるみたいです。
    期間中はご先祖追善を願った灯篭が数多く奉納されますが、この地域の人だけではなくて、どなたでも申し込みは自由とのことですよ。
    もし、申し込みをするのであれば寺務所にて有料で受付が行われています。

    他にも期間中には「六斎念仏」と言われる踊り念仏が行われていて、その場を太鼓と笛の音色が響き渡りますよ。
    太鼓を持って踊る人たちは、最初はゆっくりなのですが、途中から動きが激しくなっていきますね。
    ただ、どこか物悲しい笛の音が鳴り響くので、聞いている人を厳かな気持ちにさせてくれるでしょう。

    京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町31 壬生寺


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