交流クラブでの出会いが殺人事件に発展!?渋谷のドンファン事件とは?【2019年】
【会員が選ぶニュースランキング TOP3】パッと見て、「交際クラブ」と読んだ方が多いことでしょう。
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会員が選ぶ、交際クラブ関連ニュースベスト10にランキング。「渋谷のドンファン事件」
交際クラブ会員あるあるとでも言いましょうか。
このニュースをワイドショーで知ったなら、最初から「交流クラブ」と認識できたと思いますが、私のように活字から情報を知った方なら、しばらく見間違えに気づかなかったことでしょう。
「交際」と「交流」で、まったく違うものか、疑問を持たれると思いますが、どちらも出会いが目的の会で、会う人数(一対一か複数人集まる交流会形式か)や、金額が違うくらいです。
ご存じないかた、事件の内容を忘れた方にも解る「未解決:渋谷のドン・ファン事件」についてお話してまいりましょう。
致死量の100倍の覚醒剤を飲まされて、28歳の女性が69歳男性宅で殺害されたとされ、2019年3月にワイドショーを賑わせた事件をご存知でしょうか。
やんわりとした言葉に置き換えて説明すると、2016年の冬に知り合った石原信明さんと五十嵐友理さんは、電話やメールで連絡を取り合い2018年夏までの約2年半に4回ほど会う仲でした。
2018年7月、4回目の対面は石原さんのご自宅で会うことになり、この日は2人で昼から一緒にお酒を飲んだりしていました。
友理さんはこの日、石原さんのお宅にお泊りしましたが、朝になっても目を覚ます事はありませんでした。
友理さんが動かない事に気付いた石原さんは、119番に電話をしましたが、もう手遅れでした。
2日間の様子を時系列でまとめると
・2018年7月22日
午前11時頃:仕事関係の人に会いに行ってくる。夕方には帰ると旦那さんに伝え、出掛ける。
正午頃:渋谷区にある石原さん宅の防犯カメラに、2人の姿が映っている。
昼頃:石原さんの自宅で、一緒にお酒を飲見始める。
友理さんのスマホから、友人に何度かメッセージが送られる。
内容は「薬物を勧められ断ったけれど、日本酒に混ぜられて、うっかり飲んでしまった。」など
夜:友理さんが苦しみだす。具合が悪そうだったので、女性のバッグの中に入っていた薬を飲ませると、いったん小康状態になる。
・翌23日
午前7時頃:友理さんの意識がなく、石原容疑者が119番。
三階のベッドに全裸で横たわる友理さん。駆けつけた救急隊により死亡が確認される。
・後日 検死結果で、致死量の100倍以上の濃度の覚醒剤とアルコール成分が検出される。
警察は石原さんが友理さんに覚醒剤を多量摂取させ、その結果死亡したとみて逮捕、送検されました。(現時点で容疑者です)
ですが、石原さんは否認しており、友理さんも石原さんも、腕などに覚醒剤を使用した形跡がなく、自宅から覚醒剤の発見もされていません。
室内には争った形跡もなく、動機も手口も不明、不可解な点が多く残ってる事件です。
親類でもない年齢差40歳以上の男女が、男性宅で酒を飲んでお泊りとなれば、誰しも関係を疑いますよね。
取り調べの供述などをもとに報道がされていたので、知り合ったキッカケは交流クラブだった事に間違いないようですが、どのクラブかは明らかにされていません。
資産家で4桁の女性と関係を持っていた有名社長、「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さん(当時77)が、急性覚醒剤中毒で急死したニュースをご存知ですか?
2018年5月24日夜、自宅寝室でぐったりしているのを妻が発見し、手伝いの女性が心臓マッサージをするも、死亡が確認されました。
注射痕はなく、自宅から覚醒剤は見つかっていない。野崎氏と覚醒剤との接点は見つかっておらず、未だに未解決の事件です。
男性が富裕層・出会いがマッチングサービス・死因は急性覚醒剤中毒・致死量の覚醒剤をいかにして摂取させたか不明など、今回の事件と似ている点が多く、渋谷のドンファン事件と呼ばれています。
ちなみに今回の事件では交流クラブで知り合ったと言われていますが、紀州のドンファンは交際クラブで若い奥様と出会っています。
違いは…交流クラブはパーティー形式などが主体、交際クラブ・デートクラブは一対一で会うのが主流といったところです。
ただ、交流クラブと称して実態はデリヘルの場合もあるようです。
友理さんの死亡から7か月以上経ってから、石原さん逮捕となった理由は、ドンファン事件のように、本人が誤って飲んだのか(事故)、覚醒剤と分かっていて飲んだのか(自殺)、誰かに飲まされたのか(殺人)、あらゆる可能性を捜査をしたからとされています。
とは言え、当事者ふたりの過去現在が明るみになるにつれ、本当に石原氏が覚醒剤を摂取させたのか疑問が残ります。何故なら2人とも裏の顔があったからです。
まず石原氏ですが、社長をしながらも58歳で大学院に行き、なんと61歳で税理士免許を取得した努力家。肩書は会社社長と税理士です。
これが表向きの顔とすれば裏の顔は?
石原氏を古くから知る男性は、この事件を聞いても「まったく驚かなかった」と言います。
石原氏をはじめ、知人たちから明かされた顔
・不動産業界で違法すれすれのグレーゾーンな案件や、問題(暴力団関係)の物件ばかり扱っていた。
・社長と報道されているが、登記簿に彼の名前はない。警察や税務署からマークされるのを懸念して、細心の注意を払っていたようだ。
・地上げや占有などで物件を取得していた。
・若い女性をモノみたいに扱っていて複数の若い女性を食い物にしていた。
・裏社会との繋がりも。覚醒剤入手をするなら簡単だろう。
これだけ聞くと、絶対に犯人だと思ってしまいそうですが、友理さんについてもみてみましょう。
2年前までネイリストとして働き、結婚を機に専業主婦になりました。
1歳の時に母が死亡し、18歳の時に父と祖母を亡くし、姉と二人だけになってしまった悲しい過去がありますが、人生のパートナーと出会い、幸せに暮らしています。
これが彼女の表の顔としたら、裏の顔は?
・ネイリスト以前の職歴は銀座のホステス。
・ホステス時代にはパパ活もして稼いでいた。
・旦那に内緒で派遣型風俗店従業員として勤務
・交際クラブに登録していたことも旦那は知らない
・過精神的に不安定な時期があり、自傷行為と入院を繰り返していた。(過去にテレビ番組「家、ついて行ってイイですか?」に出演し本人が語っている)
これを聞くと、統合失調症に限らず精神面の病を経験すると、再発の可能性もあるので気になる点ではあります。
自殺未遂や入院、数ヶ月は身体拘束されていたと自身がいっていたので、再発していたら…自ら摂取した可能性はないとは言い切れないなと。
今回の事件で1番の不可解点は、致死量の100倍を超える覚醒剤成分が検出された事です。
実際に致死量はどの程度かと言うと、口から飲んだ場合1~2g。
なので100倍なら100~200gです。
通常サイズのコップに入れると、覚醒剤がその半分程度を占めるので、それを気付かず飲んじゃったと言うのは、信憑性に欠けます。
まず飲み物に溶かすこと自体、容易ではありません。
また、それだけの量を入手するなら、末端価格がだいたい2〜3万円/1gとすると〜300万円になる。
自分で使わないふたりが、それだけの金額を払って購入も考えにくい。
交流クラブや交際クラブ・デートクラブは怖いと思ってしまう方がいることでしょう。
実際に利用している立場から言うと、出会う相手次第。
町内会で知り合った人に青酸カリで殺されそうになったり、結婚相談所で知り合った相手に、保険金詐欺目当てで殺されそうになる場合だってあります。
関わる他人が多いほど、そういった事件に巻き込まれる可能性が高いということではないでしょうか。