日本人のバレンタインデーの向きあい方

毎年バレンタインデーに一喜一憂している人たちが多くいるのではないでしょうか。
日本においてバレンタインデーには変化があります。
日本の場合、バレンタインデーがスタートした頃は、女性が、好きな男性に告白するための手段だったのです。
義理チョコという存在がないから、明確に、愛を告白する手段として使用されることになります。
そのような意味では、義理チョコという存在が、バレンタインデーの世界をぼやけさせてしまったということができるかもしれません。
ただし、もてない男性たちは、それでは一生チョコレートをもらうことができない訳ですから、義理チョコにかなり救われたという思いは存在しているでしょう。

■義理チョコはいつから?

そもそも、義理チョコという存在が怪しい存在であり、バレンタインデーが恋愛というイメージから離れてしまった原因ともなっているのです。
義理チョコとはズバリ、お菓子メーカーの陰謀であり、売上を伸ばすために1980年頃から徐々に浸透してきました。
メーカーの陰謀と言いますが、のっかる購入者も悪いと言えば悪いです。
現状、義理チョコを要求する人たちがいるから、しぶしぶのっからなければならないメーカーの事情が存在してしまっているともいうことができます。

義理チョコがウザいのは、渡すも渡さないも自由ということではなくて、女性たちもいつの間にか渡さなければならない背景があることです。 男性たちも、バレンタインデーの日、いつ義理チョコをもらえるのか、下心があり嫌らしい顔に見えたりするのではないでしょうか。
義理チョコのない時代、チョコレートをもらいたい期待感は存在しているかもしれませんが、いまよりももっと謙虚です。
もらえない確率の方が全然高い訳ですから。
その代わりチョコレートをもらうことができれば、男性たちはクラスの中てもヒーローになることができたのです。
しかし、もらえる男性は、いくつももらえて、もらえない男性は全くもらえないということが起こり、子供ながらなんと世の中は不条理と思ったことでしょうか。
こんな不平等は良くないということで、義理チョコというほぼ平等の世界が生まれたともいうことができます。
しかし、実際には、段々と義理チョコも売りあげが落ちて来ていると言います。
女性たちは、義理チョコをウザいと思い、昔のバレンタインデーの世界に戻したいと思っているのかもしれません。
しかし、今度はまたまたメーカーの陰謀で、友チョコを流行せようという意図が見え見えです。
さらにここ最近では逆チョコ・自分チョコなども登場していますが、結局はやっぱりお菓子メーカーの陰謀以外何ものでもないことです。
ただし、新しい流れを受け止めているのは、私達の方なのですが。

■バレンタインデーの歴史

ところで、いつから私達は、バレンタインデー自体を受けいれるようになったのでしょうか。
それは、1958年(昭和33年)2月にメリーチョコレートが新宿の伊勢丹の売り場に「バレンタインセール」の看板を出したのがはじめと言われています。
諸説あるようですが、とにかく、このときバレンタインデーの存在を私達に教えてくれたのです。
今の人たちは、バレンタインデーを当たり前に受け止めている傾向がありますが、それほどバレンタインデー自体、古い歴史が存在している訳ではありません。
しかし、すぐにバレンタインデーが日本に浸透する訳では全くありません。
この時、3日間で売れたのはたった30円の板チョコ5枚……ということなので、なんで、バレンタインデーにチョコレートを贈らなければならないか疑問が一杯存在していたのです。
いまだって、なんで、チョコレートなの……?と思っている人たちは多くいるでしょう。
多くの人たちがバレンタインデーをしっかり受け止めるようになったのは、1970年になってからと言います。
万博があり、ラブピースが爆発的ヒットして、経済が波に乗るころ、人たちは恋愛をしようというモチベーションを持つことができるようになって来たともいうことができます。それまでは、結婚だって、お見合い主流であり、誰もが当たり前に恋愛をする時代でもなかった訳ですから。
そして、恋愛をまるで流行のように誰もがし、バレンタインデーには、女性は男性に、当然贈るべきものという意識が芽生えることになります。

■アメリカのバレンタインデー

アメリカではどちらかといえば恋人同士や夫婦間で愛を祝うイベントとして認識されているようです。
比較的に男性がリードをするほうが多いとも言われています。
アメリカには、実際に3月14日のホワイトデーの習慣もありません。 ただし、3月14日は、「殉教者・聖バレンタインに救われた恋人同士が、そのひと月後、改めて愛を誓う日」であり、恋人同士が愛を確認し合う日ではあります。
一部には、お花をプレゼントする習慣はありますが、その日は、ホワイトデーのような過剰なお返しの習慣の日ではありません。 「お返し」という言葉には日本人のメリットとデメリットを同時に見る感じです。

交際倶楽部で知り合った男性に思いを伝えるためにチョコレートを送ってみるのもいいかもしれませんね。
交際倶楽部で遊び慣れた男性も意外とストレートなアプローチには弱いかもしれません。

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