あなたの恋愛の目的は何ですか?
人はなぜ恋愛をするのでしょうか?
その理由を生物学に求めれば答えは簡単です。
『種の保存』のためです。
人間が子孫を残すためには性交を行い、受精することが必要です。
恋愛感情もその性交相手を決めるためのものだと言われています。
人は世界中の異性と直接出会い、その中から最善の異性を選ぶことは物理的に不可能です。
そのため、身近な相手と性交できるように備わっているのが恋愛感情だというのです。
この視点にたてば、「一目ぼれ」も納得がいきます。
しかし、『種の保存』ではどうしても説明できない恋愛が存在します。
同性同士で恋愛したり、生殖機能を有しない人に恋をしたりする人もいるのです。
その理由を『個の保存』に求める人もいます。相手がお金持ちだったり、優しかったりすると、その人と一緒にいれば自分の生活は守られるかもしれません。
お金や優しさには性別も関係ありませんし、生殖機能も関係ありません。
交際倶楽部・デートクラブでの交際はここに当てはまります。
■恋愛する目的
医学の発展した現代では、高齢になっても子供を作ることが可能ですし、性交をしなくても子供を作ることが可能です。
生物としての目的である『種の保存』を医学的な方法で達成できるのです。
人間の進化は生殖活動を個体同士のものから第三者が介入するものにしていきました。
恋愛においても同様です。
結婚という制度を作ったり、事実婚という考え方を取り入れたりしてきました。
恋愛も結婚や社会生活を意識しながら行うものになっています。
結婚や社会生活を意識すれば、経済力のある相手と恋愛する・家庭に入ってくれる人と恋愛する・精神的な安定をもたらしてくれる人と恋愛するなどいろんな目的が存在することが見えてきます。
人間は社会的な生き物になってしまいました。
その社会性が人間の恋愛を生物学的に説明するのを困難にしています。
人間にとっての恋愛の目的は何なのか、そういった議論は生物学者あるいは社会学者にしていただくことにし、ここからは個々の恋愛の目的に着目していきたいと思います。
■モテる対象の変化
では、クラブに在籍している人の恋愛の目的は何でしょうか?それはあなた自身が解明する必要があります。
幼い頃は走るのが速かったり、スポーツができたりするコが好きだった・・・という人が多いのではないでしょうか。
この頃の好みは『種の保存』で納得できます。
身体的に優れた遺伝子を本能的に求めているのです。
それが、中学生や高校生になると勉強のできる子がモテたりします。
学力が将来の仕事や生活の安定につながる・・・『個の保存』に対する意識が強まるのかもしれません。
大学生や社会人になるとオシャレな人を好きになったり、趣味が合う人を好きになったり、と好みが多様化していき「どうしてそんな人と付き合っているの?」と思うような人と付き合っている人が周りに出てきますよね。
人間の進化と個人の成長は似ているのかもしれません。
人間が進化して社会的になり恋愛の目的が多様化したように、個人の恋愛対象も成長に伴って社会性を帯び多様化していくように感じます。
幼い時は本能で求めるような人を好み、大人になるにつれて、理性で判断するようになっていきます。
性交だけを求めるのではなく、結婚や生活あるいは精神的安定を意識した恋愛を求めるようになるのです。
とは言っても、人間もあくまで生物。いくつになっても身体的に優れている人に魅かれる人もいますし、性交を目的に恋愛する人もいます。
いずれも本能的に求めてしまうもので、そういった人の存在を否定することはできません。
「20代の人が好き」という人も生物学的には理にかなっています。
生殖機能が低下していない可能性が高いからです。
■女性の方が精神年齢が高い
年齢を重ねると男女とも生殖機能は低下します。
しかし、「年齢を重ねた人の方が好み」という人もいますよね。
そういう人は生物としての本能的な欲求より社会的あるいは精神的な欲求の方が強いのかもしれません。
年齢を重ねた人の方が経済力や社会的な地位がありますし、精神的に落ち着いていて、一緒にいれば自分も落ち着けるという人もいます。
個人差はありますが、一般的には女性の方が精神年齢が高いと言われています。
ですので、社会的な欲求は女性の方が高い傾向にあるのかもしれません。
お金持ちそうな男性が若い女性を連れて歩いてる・・・。
夜の街で目にするそんな光景も納得できる気がします。男性は本能的に若い女性を求め、女性は経済力や精神的安定を求めているのです。
女性の社会進出もあり、現代では女性の方が経済力があったり社会的な地位を確立していることもあります。
以前に比べれば、年上女性と年下男性のカップルや同性同士のカップルも増えました。
恋愛の多様性が増しているのを感じます。
恋愛の目的が多様化すると、ぴったりあう人とマッチングしにくくなります。
交通手段も発展し、より広域に相手を求めることもできるようになりましたので、恋愛の対象も以前より選択肢は多くなっています。
買い物でも選択肢が多すぎてなかなか決められないことがありますよね。
後で「あのとき買っておけば良かった」と後悔することもしばしばです。
買い物でも衝動買いしたものがお気に入りになることがあるように、恋愛においても、ときには本能的に「一目ぼれ」してみるのもいいかもしれません。
ただし、後で「自分の求めていたと違った」とならないように、普段から自分の恋愛の目的を意識しておいた方がいいでしょう。
■まとめ
交際クラブ・デートクラブでは自分が恋愛の目的は本能的な部分が多いのか、社会的・精神的な部分が多いのか、意識しておいた方が充実した恋愛ができます。
もちろん、自分だけでなく相手の目的も意識できればなおいいでしょう。
後々になって「価値観が違う」ということになれば、お互いが多くの時間を無駄にしてしまったと感じてしまうことになりますよね。
人間の恋愛は多様化していますが、個人の恋愛観は自分自身だけのものです。
他人の意見に左右されることなく自分自身にとって良い恋愛をしていきましょう。