本当はどうなの?交際クラブと愛人バンクは別なもの?
■違いはあるの?愛人クラブと交際クラブ
これからパパ活を始めようと思っている若い女性ですと、愛人バンクという名前を知らない方もいることでしょう。
逆に、交際クラブ・デートクラブの男性会員には、一昔前に愛人クラブを利用していた方もいることと思います。
最近では呼び方が違うだけと説明されているブログやサイトも増えていますが、厳密に言えば非なるものです。
愛人バンクはその名の通り「愛人を持ちたい」男性と「愛人になりたい」女性をマッチングするサービスで、男女の仲になることが前提といったもの。
一方、クラブは、「好みの女性と知り合いたい」男性と「お小遣いをくれるリッチな男性に出会いたい」女性をマッチングするサービスで、お互いに合意すれば男女の仲になる方もいますし、単にお食事やショッピングなどのデートをするだけの仲が続く方もいます。
また、入会条件で職種を限定しているような交際クラブには、スポーツ選手や芸能関係者の男性もおり、そのまま真剣交際が始まり結婚に至る人もいます。
あまり公にはされませんが、芸人さんの中には出会いのきっかけが交際クラブだと打ち明ける人もいます。
■愛人バンクの始まりと時代を作った女社長
登場したのは交際クラブより愛人クラブが先です。
その名を世間に広めたのは、ゆうぐれ族という名の愛人クラブを設立した筒見社長で、日本初の会員制登録機関・愛人バンク設立はバブル景気の少し前1982年です。
おおっぴらに「お金を払ってでもいいから、デートをしたり体の関係を持てたりする女性がほしい既婚者の男性」と、「体を売ってでもお金を工面したい女性」の仲介をする会社ですと公言していました。
こちらの女社長は「笑っていいとも!」などの人気テレビ番組にも出演し、「トゥナイト」など深夜番組には頻繁に出ていたので、良くも悪くも世間から注目を浴び全国から集まった入会者は5000人を超えるほどいたそうで、入会金だけでも5億円の売上があったと報道されました。
筒見社長自身がアイドル並みの可愛さだったため、広告塔としての役目も十分。テレビ出演の依頼は殺到し、タレントのような扱いを受けていました。
これを機に全国でいくつもの愛人バンクが登場していきます。
当時の金額で男性入会金が20万円、女性も~10万円と有料でしたが、気に入った相手が見つかるまで、何回でも紹介してくれたそうです。
順風満帆な人生を送っているだろうと思われるかもしれませんが、設立から1年ほどで廃業を余儀なくされます。
売春斡旋容疑で逮捕され、売春防止法違反で14件の摘発、関係者が多数検挙されたのです。
こうして全国各地にあった愛人バンクも、売春斡旋に触れるため事実上の廃業となりました。
この事件とゆうぐれ族を取り上げた映画が製作されています。
どれほどの社会現象を引き起こしていたかが伺えますね。
当時25歳の社長は銀座の小さなビル一室にオフィスを持ち、そこから数分のマンションで暮らしていたリッチな女性社長でしたが、実刑後の94年にも、手掛けていた金融業でトラブルを起こすなど、なかなか美味しい思いは続かなかったようです。
■今も愛人バンクと銘打っているサイトがある
確かに存在します。
そういったサイトは基本的に風俗・デリヘル営業をしている店が運営していると思って下さい。
そのため、女性はお仕事として男性に会いに行きます。
筒見社長が設立したような「愛人になるための男女仲介」ではありません。
愛人バンクと謳っているぶん、警察の目も厳しいです。
いつ摘発にあって会員一人ひとりに捜査が入るかもわかったものじゃないので、利用者のリスクは高いですね。
愛人を探したい場合は、効率が悪くなりますが出会い系サイトを利用したほうが多少リスクは少なくすむことでしょう。
その点では、単に男性との出会いを斡旋する交際クラブ・デートクラブで多くの女性とデートを重ね、お互いに惹かれあったら交際に発展するほうが、一番安全で安心と言えるでしょう。
■デートクラブと愛人クラブどちらも使って稼いでいた元美人広報
DMM.comの格安SIM事業の美人広報を務めていた女性ですが、地元高校を卒業後に上京し複数の愛人バンクと交際クラブに登録していました。
こちらの女性はネットオークションで高級ブランドの偽ブレスレットを65万円で販売したとして、詐欺と商標法違反の容疑で逮捕された人物、松永容疑者。
まだ数年前の出来事なので記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。
Twitter上では「ばびろんまつこ」という名で、セレブ生活ぶりを自慢げに披露しており、浮世離れした私生活ぶりに、偽セレブ疑惑もありました。
ご自身が働いて稼いだお金ではなく、愛人クラブとデートクラブで出会ったリッチな男性から貰ったお金で、今でいうところの定期太パパが何人もいたのが実態です。
1人あたり3時間程度のデートで3~5万円の謝礼をもらい、中には体の関係を続ける男性もいたので、かなりな愛人収入を得ていたそうです。
「愛人クラブで知り合った男性から、DMMの業務委託契約を紹介された。報酬は月50万円くらい」
友人にそう漏らしていたそうですが、これは愛人クラブに限ったお話ではありません。
男性に気に入って貰えれば仕事も紹介してもらえるので、大学生のうちに人脈のある男性と知り合っておきたいからと、交際クラブに登録する女性も多いのです。
愛人契約しても構わないという女性なら、松永容疑者のように愛人バンクと交際クラブ両方を活用するのが一番かもしれません。
■最後に
実は現在、大阪に「新 夕暮れ族」という名前のデートクラブが存在します。
さすがに筒見さんが立ち上げたわけではないようですが、風俗店をお探しの方ならちょっと気になるネーミングですよね。