愛が憎しみに変わる!?カタストロフィー理論
大好きだった人なのに、その気持ちが憎しみに変わってしまうことがあるようです。
たとえ大恋愛の末に結婚したとしても、同じ部屋の空気を吸うのも嫌なほどに気持ちが冷めてしまうのは、なぜでしょうか。
「愛と憎しみは表裏一体」と言われますが、カタストロフィー理論で説明できます。
交際クラブ・デートクラブをご利用の皆さまも参考にしてみてください。
カタストロフィー理論とは?
カタストロフィーの意味は、ギリシア語で「破滅」を意味します。
劇や小説では、悲劇的な結末を指すようです。
ルネ・トムというフランスの数学者が提唱しており、トポロジーを科学的に応用しようとしてとなえた理論ということです。
数学的な理屈はさておき、有名な心理学者のフロイトがカタストロフィー理論について、幸せの絶頂という緊張状態から一気に下降し、正反対の感情が突然入れ替わることがあると説明しています。
最初から気に入らないというものではないだけに、ちょっと理解しがたい感情です。
愛の反対は「無関心」だと言われますから、憎しみの方が感情としては近いのかもしれません。
ストーカー事件なども、最初は愛されたいという願望ですが、相手に自分の気持ちを受け入れてもらえないことで、その愛情は憎しみへと変わるようです。
好意や愛情が一気に逆転して、憎悪と攻撃性がむき出しになります。
恋人がストーカーになるという事例も、少なくないようです。
愛が憎しみに変わるとき
浮気されたとき
信じていた人に浮気されたり、裏切られたりしたときに愛は憎しみに変わります。
好きだからこそ許せないというのもありそうですね。
浮気されたときに、浮気した恋人ではなく浮気相手の方をうらむのは、恋人のことをまだ愛しているからでしょう。
別れ話をされたとき
好きな人に別れを言い出されるという悲しみは、ときに憎しみへと変化するようです。
別れたい方はあっさりしたものですが、別れたくない方は相手に執着して恋人の心変わりを怒ります。
怒ることで、悲しみをまぎらわしているのでしょうか?
嘘をつかれたとき
嘘の度合いにもよりますが、嘘をつかれたことで怒ってしまう場合があります。
嘘をつくことで相手に対する信頼がなくなりますから、バレなければいいだろうとの軽い気持ちで嘘をつくと怒らせることになるでしょう。
しかし、嘘をつかれているのではないかと疑ってばかりいるのも、愛情を失う原因になりますから難しいところです。
嫌な一面を見たとき
どんな人にも、良い面と悪い面があります。長所が短所ということもあるかもしれません。
恋愛の最初の頃は、良い面だけ見せることが可能ですが、しだいに相手の嫌な面が見えてきます。
不誠実だったり、幻滅するようなところを見せられると、いつしか愛は憎しみに変わるようです。
否定されたとき
好きな人に対しては、自分を認めてほしいと思う気持ちがあります。
相手に否定的なことを言われると、自分が認めてもらえなかったように感じ、気持ちが離れるようです。
否定されて悲しいと思う人と、それが怒りに変わってしまう人がいます。
愛を憎しみに変えないために
距離を置いて付き合う
カタストロフィー理論によれば、愛情が強いほど憎しみも増すようですから、適度に距離を置いて付き合うことです。
突然別れを切り出された場合や浮気されたときなどに、憎しみは一気に強くなります。
同じ嫌うにしても、いつ別れてもおかしくないような状態がしばらく続いていれば、憎しみに変わるほど相手に執着することもないでしょう。
恋愛以外の楽しみを持つ
恋愛以外に仕事や趣味、友達との付き合いなどを大切にしましょう。
恋人に寄りかかりすぎる生活をしていると、別れたときに何もなくなってしまいます。
喪失感が強くなりますから、恋愛以外の楽しみを持つように心がけてください。
尽くしすぎない
恋愛にはバランスが大切で、一方的に尽くしすぎると「あんなに尽くしたのに……」というような気持ちになりやすく、憎しみが大きくなってしまいます。
最初は見返りを求める気持ちがなくても、相手から何も返ってこない状態だと、尽くしているのがばかばかしい気持ちになるのかもしれません。
お互いがほどほどに尽くし合うようにすれば、相手にもいろいろしてもらったと考えることができるでしょう。
相手に期待しすぎない
相手に期待しすぎると、それだけ落胆も大きくなります。
期待と現実とのギャップに不満を感じるようになるようです。
その不満が積み重なると、最後には憎むまでになるということでしょう。
気持ちを立て直す
女性は感受性が強く、男性に比べて感情で物事を判断しがちなところがあります。
その憎しみは一時の感情かもしれませんから、少し距離を置いて相手がどう出るか見た方が良いでしょう。
気持ちを立て直すことで、ふたりの関係を修復することもできるのではないでしょうか?
まとめ
相手のことを愛していればいるほど憎しみが強くなると書きましたが、本来の“愛”とはそのようなものではないはずです。
相手がどのような状態であったとしても愛し続けることができないと、どこかで憎しみに変わってしまいます。
人間というのは弱い存在ですから、ささいなことでそれまで抱いていた愛情が憎しみに変わるようなこともあるでしょう。
しかし、その手前で踏みとどまり、相手の幸せを考えるのが真の愛情と呼べるものではないでしょうか?
熱愛で電撃結婚したカップルが破局するとか、「おしどり夫婦」と呼ばれていた芸能人夫婦が離婚するなど、それまで仲の良さそうだった男女が、突然別れてしまって驚かされることがあります。
愛が深いほど裏切られたときに許せない気持ちが強くなってしまうので、交際クラブ・デートクラブをご利用の皆さまも、カタストロフィー理論的な感情について知っていた方が良さそうです。
「可愛さ余って憎さ100倍」のような状態に陥らないためにも、日頃からしっかりパートナーと向き合うことが大切ですね。